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2014年10月22日水曜日

強力センサーのオットセイ at 那須どうぶつ王国

よく動くのです

本日、動物園・水族館ニュース 日刊 Zoo Ring の記事をまとめていて目に留まった写真がこちらです。

那須どうぶつ王国 Official Blog

何気ない、ハロウィンのイベント宣伝用の記事に見えるのですが。

オットセイの写真に注目してください。
特にハロウィン仕様のバケツを下から支えているほうの一枚。

口の周りのヒゲが全部前に向いてしまっています。

次の写真ではバケツをかぶってしまっているので見比べにくいのですが、普段はこうやって邪魔にならないようにヒゲは後ろを向いているものなのです。

それが、バケツを口の上に載せるきは、前向きになって、これであの重いバケツを支えている、というわけではなくて、これがセンサーの役割をして、バランスをとっているのですね。

キタオットセイ。Wikipediaより。著作権情報

アシカで説明します

オットセイは資料が少ないので、同じアシカ科のカリフォルニアアシカの写真を使って説明します。
アシカとオットセイの見分け方は、それはそれでマニアックな記事になるので、また別の機会があればということでご容赦ください。

さて、カリフォルニアアシカは、普段はこんなヒゲをしています。
カリフォルニアアシカ。Wikimediaより。著作権情報
泳ぐときなどは邪魔にならないように後ろ向きに倒れています。

これが、例えばアシカショーなどでボールを支えるときはヒゲがこんなふうになります。
カリフォルニアアシカ。Wikimediaより。著作権情報
ヒゲで触れて、ボールの位置を確認しているのですね。

私のよく行く上野動物園ではショーはやっていないのですが、カリフォルニアアシカとゼニガタアザラシが同居しています。

アシカもアザラシも、エサやりのときに注意していると、エサを食べる瞬間だけ、やはりうまく口に入れるためか、ヒゲを前にピュッと倒すのを見ることができます。
口にエサが入った瞬間に、ヒゲは元通り後ろに倒れます。

動物園の中で飼育員さんの持ってきてくれたエサといえど、単に口を開いて待っているのではなく、自分から積極的にエサを探して取りに行っているのですね。

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