これ何だよ? なのです
本日、
動物園・水族館ニュース 日刊 Zoo Ring の記事をまとめていて、
この写真に大爆笑してしまいました。
写真の出所はこちらです。
野毛山動物園 のげやま動物トピックス 「そらの初ナイト」
一枚目からこの写真なので圧倒されてしまいました。
キリンってとても背の高い動物なので、動物園に行ってもいつも下から見ることしかできません。
上から接近したこの写真は実はとても貴重なものなのではないでしょうか。
ひとしきり笑った後、落ち着いてからもう一度ゆっくり写真を見てみると、いろいろと興味深いところが出てきます。
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アミメキリン。Wikimediaより。著作権情報。 |
ヒゲがピンピンしてます
まず、注目の第1点はヒゲです。
私事ですが、昨日上野動物園に行ってきて、アザラシのヒゲをひたすら眺めていたその翌日なので、とてもヒゲが気になります。
キリンのヒゲ、アザラシやネコなどと同じようにピンピンしてます。ということはいわゆる感覚毛なのでしょうね。
そこそこレーダーの役割をしていると考えられます。
しかし、レーダーといっても何を感知したいのかよく分かりません。
サバンナの動物ですし、あの高さなので、そうそうヒゲに触れる物があるとは思えません。
水流を感じるアザラシや、狭いところをうろちょろするネコとは環境が違います。
あのヒゲで、高い木の葉っぱに触れると、口に入れなくても味が分かったりだとか、毒がないかが分かったりだとかするのでしょうか。
ネットで検索しても、キリンのヒゲについての考察記事は見つかりませんでした。
鼻の穴が見つかりません
もう一つ、あらためておやおや? と思ったのが鼻の穴です。
本日の野毛山動物園のブログ記事の2枚目の写真にやっと鼻の穴が写っています。
意外と上の方についているのですね。
鼻の穴は吻の先についているのが相場だと思っていたのですが、キリンは例外のようです。
臭覚はどのくらいあるのでしょうか。やはりネットで検索しても、キリンビールの香りの話ばかりヒットしてしまい、希望の考察記事は見つかりませんでした。
キリンに比較的近い種といわれる
オカピは、吻の先に鼻の穴があるので、これはちょっとした観察のポイントになるかもしれません。
上野動物園に行くと、キリンとオカピの放飼場が隣り合っているので、何度も行き来して見比べできますよ。
視力が意外なのです
キリンの首はなぜ長いのでしょうか。
この子どもでも持つ疑問に、なかなかこれだという答えが見つかりません。
高いところのエサをとるために有利だからとか、遠くの敵を見つけやすいからだとかいわれています。
その両方かもしれませんし、それ以外の理由があるのかも知れません。
感覚毛とか、鼻の穴といった感覚器の話が続いたので、ついでにキリンの視力についても調べてみました。
大体、サル以外の哺乳類はそもそも色が分からず、臭覚や聴覚が発達している一方で視力はイマイチ、というのが定番だと思っていたのですが。
どこにでも例外はいるもので、キリンはとても目がいいそうです。
これはネットで検索したら、考察記事が見つかりました。
サンディエゴ動物園の英語の記事ですが、参考にしたい方はどうぞ。
具体的な数字がないので、ヒトよりも目がいいのかどうかまでは分かりません。
ヒトの視力といっても、日本人を基準にするか、マサイ族を基準にするかでずいぶんと違ってきますし。
というわけで、キリンの面白写真のおかげでいろいろと調べて勉強することができました。
何事もきっかけは大切ですね。
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