転々とするシロフクロウ
8月の上旬、井の頭自然文化園にシロフクロウがやってきました。
最初のうちは、こんなところにいました。
砂場の縁にとまっていました。
まだ他にとまるところが無かったからです。
それが一週間経つと、止まり木ができていました。
この位置が、そこそこ自然なのではないかと思います。
この写真、大事なのでしっかりと覚えておいてください。
このころ、井の頭自然文化園のホームページに、シロフクロウ展示開始の記事が掲載されました。
そして一昨日、今度はこんなところにいました。
敢えて止まり木を外し、砂場の枠に逆戻りしています。
この低い位置がしばらくは定位置になりそうです。
なぜなら...
涼しいのです
別の角度から見てみましょう。
冷風機が設置されたのです。
2枚目の写真を撮ったときにはありませんでした。
シロフクロウは元々は北極圏にすんでいる鳥ですから、東京都武蔵野市御殿山の夏はさすがに暑すぎたようです。
今回のシロフクロウは多摩動物公園からやってきたので、東京の夏は初めてではなかったのですが、ちょっとした展示場所の違いが、シロフクロウにとっては大きな違いになってしまったのでしょうか。
上の2枚目の写真、よく見ると羽毛が乱れていますし、写真では分かりませんが、息が乱れてしまって来園者からも心配の声が上がっていました。
それで急きょ冷風機が設置されたようです。あくまで推測ですが。
(井の頭自然文化園のホームページで公開されている情報ですが、実はこの間に一羽、亡くなっています。冷風機設置前か後かはわかりません)
秋になるまで、冷風機の前は動けないでしょうね。
扇風機では意味がないという説
今回、冷風機が設置されたというのが一つ、意味をもっているらしいです。
私が小耳にはさんだ、部外者の勝手ではあるものの、説得力のある説明です。
一応紹介しておきます。
上の2枚目の写真では、画面の外ではありますが、右上に扇風機が設置されていました。
限られた手段の中でおそらくは飼育員さんがやりくりして設置したものだったのでしょう。
けれども、鳥には汗腺がありません。
ヒトは汗をかきますから、扇風機にあたると気化熱で涼しくなります。
これは汗をかけない鳥にとっては真似のできないことです。
鳥にとって扇風機はたんに暑い空気をかきまわすだけの装置でしかないのだそうです。
人間と同じように思いやっても、意味がなかったりするものなのですね。
冷たい風の出てくる、冷風機でないと意味がないとのことでした。
冷たい風の出てくる、冷風機でないと意味がないとのことでした。
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