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2014年8月28日木曜日

見回る園長 at 千葉市動物公園

園長も記事を書きます

本日、日刊 Zoo Ring 動物園ニュース、水族館ニュースをまとめていて気になったのがこちらの記事です。
参考:
他の動物園や水族館でも園長・館長が記事を書いているのですが、わざわざ「園長」を前面に押し出しているのはこの千葉市動物公園と、日立市かみね動物園(園長室ブログ)、王子動物園(園長さんぽ)くらいでしょうか。

いずれも不定期ながら、そこそこのペースで新しい記事を書き続けています。

物理的視点が普通なのです

園長直々の記事の何が興味深いかというと、それは物理的な視点です。

今時のブログには、必ずといっていいほど、写真が掲載されます。
掲載された写真を見ると物理的な視点、すなわち、どこから動物を見ているのかが分かってしまうのです。

飼育員さんや獣医さんの書いた記事ですと、職業上の特権といいますか、放飼場の中に入ってしまったり、休園日の様子を写真に収めたりしています。

私たち一般入園者が写真を撮ろうとしても、ケージや手前の檻に邪魔をされて綺麗に撮れないことがよくありますが、飼育員さんの写真ではそういうものが全く写りこみません。
それどころか、ありえないくらい思いっきりクローズアップの写真とかまで撮れてしまうわけです。

ところが、園長さんの記事では、そういう写真が意外と少ないのです。

普通に一般の入園者が観覧通路から撮ったような写真がたくさん掲載されています。

それが特に顕著なのが、本日も記事を更新されている、千葉市動物公園の園長日記なのです。

大人の動物園の楽しみ方です

私たち一般入園者と同じところから動物を見ているので、一般ブロガーと同じような記事がところどころに見受けられます。
園長という肩書を外すと、「知識はありそうだが妙に上から目線のブロガーだな」でも言われてしまいそうな記事です。

実際のところ、事実上の入園者になってしまっているわけでして、逆に考えると、この記事が、普通の大人が動物園に来た時の、楽しみ方のガイドにもなるわけです。

園長日記の読者が千葉市動物公園に行ったなら、おそらくはまずキリンを見に行ってしまうことでしょう。
そして、どちらがヨウタでどちらがサツキなのか、といった個体識別に興味をもち、さらに2頭がどういう動きをするのかにさらなる興味が沸いてくるはずです。

何の事前の情報もなく動物園に行ったなら、キリンがいる、で終わっていたはずのところで、30分以上は楽しめるといいますか、30分はいないと楽しめないようになってしまっているわけです。

こういう動物園の楽しみ方を覚えてしまうと、一つの動物園を見て回るのに、一日ではとても足りなくなってしまいます。
けれども、満足感や、新たな気付きといったものも、あわせて得られるはずなのです。

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