広告

2014年8月18日月曜日

スイカのタネを残すカピバラ at 王子動物園

カピバラのスイカの食べ方に新しいバリエーションが

カピバラ。Wikimediaより。著作権情報

少し前のお話になります。
日刊 Zoo Ring の記事をまとめていてカピバラ関係でこれは面白いと思った記事がありました。

参考:


最後の2枚の写真に注目してください。
カピバラが、スイカのタネを器用に残してスイカを食べています。

カピバラの歯(門歯以外)

カピバラというと、ついついあの出っ歯、げっ歯類のいわれにもなった、門歯に目が行ってしまいます。
しかし、この出っ歯をいくら器用に使ったところで、スイカのタネを残すのは無理です。

カピバラは門歯が有名な一方で、それ以外の歯がどうなっているかについては、あまり観察されていないものです。

というわけで、気になって調べてみました。

ここで、大失敗。

Googleで、カピバラの歯の並びを調べようとして、いろいろなキーワードを試したのですが、「カピバラ 頭骨」で画像検索は止めたほうがいいです。
いきなりカピバラの生首みたいな写真が表示されてびっくりしてしまいました。
Googleさんも、このあたりのグロテスク画像のブロック技術とか、どうにかならないのでしょうか。

あらためて、Wikipediaで探してきたカピバラの頭骨のイラストが下のとおりとなっています(著作権関連については、パブリック・ドメインになっています)。


よほど大きく口を開けないと、出っ歯以外は見えないわけですね。
草食動物らしく、草をすりつぶすための臼歯が奥のほうにそろっています。

タネの残し方

実際に自分でスイカを食べながら、タネの残し方を考えてみました。

人間なら、口に入れる前に、手でタネを取り除くことができますが、カピバラの指ではこれはちょっと無理そうです。

一旦口に入れてしまうと、奥歯と舌の連携で、タネだけを口に残して、実だけを歯ですりつぶして飲み込む、という動作になります。そして最後に口に残ったタネだけを吐き出すわけです。

王子動物園のカピバラがこのような食べ方をしたとして、タネがほぼ一か所に残されているのは不思議な光景です。
吐き出したにしては、タネがそれほど散らかっていないように見えますし、口から戻したにしては、タネ以外が少なすぎる印象です。

実際のところ、どうやってタネを残したのかは、現場で観察してみないと分かりそうにないですね。

しかし、今のところタネを残すカピバラは王子動物園に1頭のみ。しかもスイカが与えられるのはイベントの時間帯のみ。
さらにさらに、見える所でスイカを食べてくれるとは限りません。

このタネの残し方、永遠の謎として終わってしまう可能性が高いようです。

広告



0 件のコメント:

コメントを投稿