珍獣です
ロバ、見たことありますか?童話などにはよく登場するのですが、実は日本ではかなりの珍獣なのですよ。
名前は聞いたことがあっても、実物ってどこで見られると思いますか?
私なら、上野動物園なのですけれど。それは上野動物園が近くにあるから言えることであって、住んでいる地域によっては半径100km以内にロバがいなかったりするのです。
きっかけはこの記事
本日、日刊 Zoo Ring 動物園ニュース、水族館ニュースをまとめていて、ちょっと気になる記事がありました。
参考:
- 日刊 Zoo Ring 鳥羽水族館でスナメリの赤ちゃん一般公開他 今日押さえておきたい動物園ニュース・水族館ニュース、セレクション
- 該当記事 富山市ファミリーパーク 飼育係から 「砂浴び大好き」
ロバ。Wikimediaより。著作権情報。 |
そういえば、私がよく行く、井の頭自然文化園にはロバがいないなと思いあたりまして。
ヤギとかはいるのですが。
上野以外でどこへ行けば見られるのかと思って調べてみたら、こと動物園に限っては、興味深い分布になっていることが分かったのです。
動物園水族館協会に加盟していない動物園も数十施設ありますので、これがすべてというわけではありません。
観光牧場や移動動物園にもロバはいます。
が、観光牧場は数が限られていますし、移動動物園はこちらから簡単に見に行ける施設というわけでもありません。
「動物園」としてロバを展示している施設は、関東と中部(長野県、静岡県)に極端に集中しており、一方で、北海道や中国四国では0件。
偏ってしまっています。
Wikipedeiaのロバの記事によると、一説には日本にはロバは200頭前後しかいないのではないかといわれることもあるようです。
これは極論としても、現実的に考えても数百頭レベルなのだそうです。
日本では家畜としてのロバの需要がほとんどなくて、動物園等での展示用かペットとしてしか飼われていないということなのでしょう。
上野動物園で見比べればわかるのですが、ロバって、ポニーや日本の在来馬とそれほど大きさが変わりません。
ロバはウマに比べると、粗食で済むというのが大きなポイントなのですが、性格がよろしくないという大きな欠点があります。
ということは、エサの手配ができるなら、ウマのほうが飼いやすいということではないでしょうか。
動物園によくあるふれあいコーナーなどでも、ウマのほうが扱いやすいでしょうし。
一般家庭ならともかく、そもそも飼育設備の整った動物園なら、ポニーとロバなら、ポニーのほうが飼いやすいのでしょう。
動物園でロバを飼うのなら、わざわざロバを飼う理由が必要になってくるわけです。博物館的な展示を目指すとか。
にしても、関東と中部の動物園にロバが集中しているのはどうしたことでしょう。
今回の調査のきっかけになった富山市ファミリーパークが出てきていません。
他にも、四国愛媛県のとべ動物園にはロバがいるのですが、やはり出てきていません。
中国地方にある池田動物園も然りです(日本動物園水族館協会には非加盟ですが、中国地方ですと渋川動物園、秋吉台のサファリランドにもロバはいます)。
家畜だし、血統管理にそれほど気を遣わなくていいやと勝手に判断した人たちが、データベースにおざなりに登録してしまっただけかもしれません。
結局、日本中にいるのかいないのか、わからないという結論になりそうなのですが、知名度ほど簡単に見られる動物ではない、という点には変わりはないのでした。
ドンキーコングなんてゲームもありましたが、どこがドンキーなのでしょうね。
ヤギとかはいるのですが。
上野以外でどこへ行けば見られるのかと思って調べてみたら、こと動物園に限っては、興味深い分布になっていることが分かったのです。
関東と中部に集中
日本動物園水族館協会のホームページでざっと調べたところ、ロバの見られる動物園は次のとおりとなっていました。- 東北…盛岡市動物公園、八木山動物公園
- 関東…那須どうぶつ王国、宇都宮動物園、かみね動物園、埼玉県こども動物自然公園、狭山智光山動物園、上野動物園、大島公園動物園、羽村市動物公園、千葉市動物公園、市川市動植物園、夢見ケ崎動物公園、遊亀公園動物園、市原ぞうの国
- 中部…須坂市動物園、茶臼山動物園、富士サファリ、日本平動物園、浜松市動物園、豊橋総合動植物公園
- 近畿…京都市動物園、みさき公園、姫路動物園、淡路ファームパーク
- 九州…到津の森公園、海の中道動物の森、平川動物公園
観光牧場や移動動物園にもロバはいます。
が、観光牧場は数が限られていますし、移動動物園はこちらから簡単に見に行ける施設というわけでもありません。
「動物園」としてロバを展示している施設は、関東と中部(長野県、静岡県)に極端に集中しており、一方で、北海道や中国四国では0件。
偏ってしまっています。
日本のロバは200頭?
ちょっと庭が広ければ一般家庭でも飼育できる動物ですので、正確な数は分かっていないのでしょうが。Wikipedeiaのロバの記事によると、一説には日本にはロバは200頭前後しかいないのではないかといわれることもあるようです。
これは極論としても、現実的に考えても数百頭レベルなのだそうです。
日本では家畜としてのロバの需要がほとんどなくて、動物園等での展示用かペットとしてしか飼われていないということなのでしょう。
ウマで十分?
ここからはいつものごとく勝手な推測になります。上野動物園で見比べればわかるのですが、ロバって、ポニーや日本の在来馬とそれほど大きさが変わりません。
ロバはウマに比べると、粗食で済むというのが大きなポイントなのですが、性格がよろしくないという大きな欠点があります。
ということは、エサの手配ができるなら、ウマのほうが飼いやすいということではないでしょうか。
動物園によくあるふれあいコーナーなどでも、ウマのほうが扱いやすいでしょうし。
一般家庭ならともかく、そもそも飼育設備の整った動物園なら、ポニーとロバなら、ポニーのほうが飼いやすいのでしょう。
動物園でロバを飼うのなら、わざわざロバを飼う理由が必要になってくるわけです。博物館的な展示を目指すとか。
にしても、関東と中部の動物園にロバが集中しているのはどうしたことでしょう。
単にデータベースの精度の問題?
実は、日本動物園水族館協会のデータに、ぱっと見ておかしな点があるのです。今回の調査のきっかけになった富山市ファミリーパークが出てきていません。
他にも、四国愛媛県のとべ動物園にはロバがいるのですが、やはり出てきていません。
中国地方にある池田動物園も然りです(日本動物園水族館協会には非加盟ですが、中国地方ですと渋川動物園、秋吉台のサファリランドにもロバはいます)。
家畜だし、血統管理にそれほど気を遣わなくていいやと勝手に判断した人たちが、データベースにおざなりに登録してしまっただけかもしれません。
結局、日本中にいるのかいないのか、わからないという結論になりそうなのですが、知名度ほど簡単に見られる動物ではない、という点には変わりはないのでした。
ドンキーコングなんてゲームもありましたが、どこがドンキーなのでしょうね。
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