知らせがないのは無事の証?
本日、日刊 Zoo Ring 動物園ニュース、水族館ニュースをまとめていて気になったのがこちらの記事です。参考:
- 日刊 Zoo Ring 安佐動物公園でユーラシアカワウソの子ども「リオ」の展示開始他 今日押さえておきたい動物園ニュース・水族館ニュース セレクション
- 該当記事 安佐動物公園 お知らせ ユーラシアカワウソの子ども「リオ」の展示を開始(8/22~)
本当に必要なお知らせはそれじゃない、と見た瞬間は思ったのですが。
と言いますのも、一昨日以来、新聞、テレビ、ネットでも、広島市の土砂災害のニュースがトップで扱われっぱなしだったからです。
土砂災害があったのは、広島市安佐北区、安佐南区で、2014年8月12日午前10時の時点で死亡・行方不明が合わせて90人という大参事になっています。
安佐動物公園があるのは広島市安佐北区。
人の被害が一番の関心事とはいえ、安佐動物公園についても心配される状況ではあるわけです。
それが、ようやく出てきたお知らせが「カワウソの子ども展示します」って、それ、何か違いませんかと、一瞬思ってしまったわけです。
とりあえず、カワウソの子どもが展示できるということは、無事ということも含んでいるのでしょうが。
ユーラシアカワウソ。Wikimediaより。著作権情報。 |
表現が難しいのです
落ち着けば、いろいろと背景が考えられます。
本当に純粋にカワウソの公開を告知したかっただけ、というのはあまりにおかしいですので。
以下は私の勝手な考えです(まあ、このブログの記事全体が勝手な考えで構成されているのですが)。
- 上司などの承認が必要で、WEBサイトを機動的に更新できない
- そもそも天災関連のお知らせはWEBサイトで告知するものではないと決めている
- 無事を告知するためにあえてこの表現にした
安佐動物公園は広島市が設置し、指定管理者が運営・管理する、事実上の公営動物園です。ですので、市の意向がどうしても反映されます。
担当者、あるいは園長レベルの判断ではWEBサイトに掲載できない事項があるのかもしれません。
一旦、今日はカワウソのニュースを載せると決めたら、ハンコをいくつも集めてようやく掲載が決まり、それをそう簡単に臨時ニュースで覆すわけにはいかない、といった裏事情は考えられます。
それ以前に、市の意向などとは関係なく、WEBサイトを開設する際のルール作りとして、臨時休園はともかく、予定通り開園しているものわざわざ告知しない、というお約束にしてあったのかも知れません。
もっと現実的には、担当者の暴走を防ぐ意味などから、WEBサイトに掲載してもいい事柄というものがあらかじめ決められていて、その中に「天災時の無事の報告」が含まれていないので、規則上、掲載できなかった、ということも考えられます。
で、当初からの予定に入っていたカワウソのニュースだけが告知されてしまったという事情が考えられます。
最後の最後に私の中で考えられたのが、無事を告知するために、あえてニュースにするほどでもないニュースを公開した、という可能性です。
人的被害が出ている中で、自分のところだけは無事ですよ、みたいな意味に捉えられかねない告知はしにくいものです。
なので、当たり障りなく、無事を告知する手段として、当たり障りのないお知らせを一本掲載した、ということは考えられないでしょうか。
いえ、きっとそうに違いありません。
今日も大雨です
さて、広島市は今日も大雨で警報が出されています。
これ以上被害が拡大しないことを切に願うばかりです。
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