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2014年8月6日水曜日

カバの子どもとコビトカバ

今朝、日刊 Zoo Ring の記事を作成していて、神戸の王子動物園でカバの子どもが生まれたというニュースに気づきました。
参考:


コビトカバ

まずはコビトカバという動物について説明させてください。
世界3大珍獣の一つに数えられるコビトカバ。
日本で見られるのは

  • 上野動物園
  • いしかわ動物園
  • 東山動物園
  • アドベンチャーワールド

の4園だけです。
なので、コビトカバという動物をご存じない方のほうが多いかと思います。
Wikimediaより。著作権情報
体長は2mにも達しません。カピバラを一回り大きくしたくらいです。
カバと比べるとまったく迫力がなく、ペットにでもできそうなくらいです。
生きた個体が捕獲されたのが20世紀になってからということで、珍獣扱いされることになりました。
このあたりの発見の経緯はWikipediaに詳しいです。

カバとコビトカバの違い

上野動物園、東山動物園、アドベンチャーワールドでは、カバの近くにコビトカバがいますので、両動物を見比べることができます。
ぱっと見ると大きさ以外は本当にそっくりで、大きさ以外の違いに気づかない人がほとんではないかと思います。
実際は、一日のほとんどを水の中で過ごすカバと、陸上で過ごすコビトカバでは、大きさ以外にも違いがあるのですが。
上の写真を見ても分かるかと思いますが、コビトカバって、いわゆるカバっぽい顔をしていません。目も鼻も突き出ていないんです。

カバの子どもとコビトカバ

ここで今朝の王子動物園のニュースの写真を見て、余計なことを考えてしまいました。
著作権の関係で王子動物園の写真は貼れませんので、こちらのWikimediaの写真をご覧ください。
Wikimediaより。著作権情報
カバも生まれたてなら、目とか鼻のでっぱりが発達していないから、コビトカバっぽく見えないかなと思ってしまったのです。
Wikimediaの写真の子は随分と目が出っ張ってますけれど、王子動物園の子はそれほどでもなく、真横からみるとコビトカバにそっくりです。
けれども鼻の穴が上を向いてしまっていますし、後脚のつき方も陸上生活に適応したコビトカバとはちょっと違っていて、やっぱり「違う生き物」に見えてしまいますね。
さらに体全体を見ても、カバの赤ちゃんはやっぱり赤ちゃんというか、胴体が短いです。
こっそり写真を差し替えても、見る人が見ればわかってしまいますね。

蛇足

この記事を書くのに調べものをしていて、おや? と思うところがありました。
先日のNHKの番組で、富山市ファミリーパークにコビトカバが来たようなことを言っていたはずなのですが、富山市ファミリーパークでコビトカバを飼育しているような情報が見当たらないのです。
よくよく調べると、富山市ファミリーパークのWEBサイトにこんな記事が載っていました。
番組の構成上の都合なのかもしれませんが、コビトカバがやってきたのは「いしかわ動物園」だったとのことです。
あの番組を見たら10人が10人、富山市ファミリーパークにコビトカバがやってきたのだと誤解してしまいます。NHKさん、しっかりしてください。



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