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2014年8月26日火曜日

物乞いをするニホンザル at とべ動物園

悪い癖と書かれてしまいました

本日、日刊 Zoo Ring 動物園ニュース、水族館ニュースをまとめていて気になったのがこちらの記事です。
参考:
ニホンザル。Wikimediaより。著作権情報
手を叩いてお客さんにエサをねだる様子が人気なのだそうです。
これをやるのは、とべ動物園のニホンザルではココアだけ。
おかげでたくさんエサをもらえています。

が、この行為がペギング(物乞い)といって動物園動物の悪い癖、と書かれてしまっているのです。

せっかくの工夫が

腕力に劣るココアがエサにありつくために知恵を使った、ということなのですが。

これが良くないように解釈されるのは、動物園動物はなるべく野生に近い状態でないといけない、という考えからでしょう。
動物園は単なるレクリエーション施設ではなくて、教育施設であり、研究施設であり、野生動物保護施設であるのですから。

レクリエーション施設という側から見ると、お客さんがエサやりできるくらいにはしておきたいです。
一方で、ベギングまでされると、教育施設云々の側からすると困ってしまう、といったところでしょう。

今のところ、「困ったな」と言うくらいで済んでいるようですが。

ターゲットトレーニングは?

では、ターゲットトレーニングはどういう位置づけなのでしょう。
やはり、ごほうびを使って、動物を飼育担当者が任意に動かそうとしていますが。

これは、動物の健康の管理のための必要最低限の措置、なのでしょうね。
ごほうびほしさに動物の側が、ターゲットトレーニングをねだるようになると、それはそれで困った話になりそうな気はします。

京都市動物園でやっているチンパンジーのお勉強とかは、どういう位置づけになるのでしょう。
「研究施設」という意味に重点を置いたのだということでしょうね。

ベギングを覚えることで、その動物が不幸になるのでなければ、黙認していくしかないのでしょう。

なお、とべ動物園ではお客さんが自由にエサをやっていいのではなくて、あくまで所定のエサをやっていいという話です。
これを取り違えると、話は全然違って、お客さん側のマナーの問題にもなってしまいます。

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