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2014年8月11日月曜日

語り継がれるツガルさん at 野毛山動物園

本日、日刊 Zoo Ring 動物園ニュース、水族館ニュースをまとめていて、ちょっと気になる記事がありました。
参考:
フタコブラクダ(ツガルさんではありません)。Wikimediaより。著作権情報

遅くても

最初の写真に見事にだまされたのが悔しいです、というのは置いておきましょう。さらっと流し読みしようとした私がいけないのです。

さて、この記事を読んで私が真っ先に思ったことは、もちろん、
遅くても花が咲けば良し!
無理に周りに合わせる必要もないかなあ
この言葉、いいなあってことです。

でも、このひまわりの一番大事な点は、「つがるさんのひまわり」という札です。

「つがるさんのひまわり」という札を付けられていなかったら、このひまわりは今頃どのような扱いになっていたのでしょうか。

育ちが悪いということでとっくに間引かれてしまっていたかも知れません。

ツガルさん

ローカルヒロインなので、ツガルさんを知らない人は多いでしょう。
横浜市立野毛山動物園で飼育されていた世界最高齢のフタコブラクダです。
30年以上を野毛山動物園で過ごしてきました。

25才くらいが寿命といわれるフタコブラクダ。ツガルさんは38才(推定)まで生きて、この春、野毛山で亡くなりました。

横浜の、入園料無料の動物園に世界一の動物がいて、しかもとても普通にそこにいて、いかにもラクダらしいのんびりした顔を誰にも見せてくれていたのです。
野毛山動物園のブログ「ツガルつれづれ日記」をご覧頂けばわかるように、それはそれは大変な人気でした。ローカルでは。

私の知り合いの中にも、「昨日、横浜に行ってツガルさんに会ってきた」とわざわざ報告してくださる方もいました。そうそう何人もがツガルさんを知っているわけではないはずなのですが。

つがるさんのひまわり

ツガルつれづれ日記の6月9日の記事が、「つがるさんのひまわり」のVol.1になります。

ツガルさんが亡くなった後、ツガルさんのいた展示場の隅に、どなたかが「つがるさんのひまわり」という札をつけたひまわりを植えていかれていたのが発端です。

「つがるさんのひまわり」という札を付けてくれていたおかげで、このひまわり、工事で邪魔になったときも、そっと移植してもらうことができましたし、少し咲くのが遅れても見守っていてもらうことができています。

ツガルさんの存在も大きかったですが、こうなってくると札の存在も大きいです。

ツガルさん然り、ひまわり然り、本人が望むかどうかにかかわりなく、ヒロインになってしまっているわけで、こうなった以上は、飼育の方も、専門外ではあるのでしょうが、このひまわりがツガルさんに負けない大輪の花を咲かせるまで、お手入れしてくださるよう、私からも切にお願い申し上げます。

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