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2014年8月27日水曜日

頑丈なチンパンジー at 到津の森公園

チンパンジーが飛んでます

本日、日刊 Zoo Ring 動物園ニュース、水族館ニュースをまとめていて気になったのがこちらの記事です。
参考:
チンパンジー。Wikimediaより。著作権情報
決定的な瞬間の写真こそ無いものの、かなりの高さから飛び降りています。
しかも文脈からして、体ごと落ちていっています。

ヒト v.s. チンパンジー

Wikipediaのチンパンジーの解説を見ても分かるとおり、チンパンジーというのは獰猛な生物です。
本日の到津の森公園の記事を見ても分かるように、腕力があって頑丈です。知能もあります。

私たちヒトのご先祖様はどうやって、この獰猛な動物との生存競争に打ち勝ってきたのか気になりました。

チンパンジーとヒトが種として分かれたのはおよそ500万年ほど前だと言われています。
もっとも、このころなら、チンパンジーのご先祖様も、ヒトのご先祖様もそれほど体力的に差はなかったことでしょう。

この時点で、何か小さいけれど、決定的な差があって、ヒトのご先祖様がチンパンジーのご先祖様を圧倒して今日に至った、というのは、一つ考えられます。
それは火かも知れませんし、道具かも知れません。意外なところで、家畜、かも知れません。

ヒト v.s. チンパンジー 第2ラウンド

ところで、最近の学説によると、ヒトは7万年ほど前に一度絶滅しかかっているのだそうです。

ここで、世界の人口が1万人くらいにまで一度減ってしまったため、現生人類は数の割に遺伝的多様性が少ないのだと説明されています。

ということは、500万年前のチンパンジー先祖とヒト先祖の生存競争を第1ラウンドとすると、この7万年前より後に再度ヒトの数が増え、再びアフリカの地で、とても最近のチンパンジー先祖対ヒト先祖の生存競争第2ラウンドが起こったのではないかなと、考えてしまうわけです。

もはやお互いに進化してしまっているので、チンパンジーはむしろ今のチンパンジーに近い獰猛な動物になっていたことでしょう。
一方、ヒトもやはり今のヒトに近く、チンパンジーに比べると、とてもひ弱な存在になっていたことでしょう。

ヒトが圧倒しています

第2ラウンド以降の結果がどうなっているかといいますと、皆さんご存知のとおりといいますか、その想像の域をはるかに超えて、今やチンパンジーは絶滅危惧種となってしまっています。

チンパンジーに比べて、ヒトって、何が強力だったのでしょうか。
知能だとか、手先の器用さだとか、道具だとか言われていますが。

下手にチンパンジーの前で武器とかを使ってしまうと、逆にチンパンジーが武器の使い方を覚えてしまって危険なように思えます。

闘って圧倒したというのではなく、ヒトの得意技といいますか、単に生活範囲を広げて、チンパンジーの生息域を破壊していった結果、間接的に圧勝した、というのが実際のところでしょうか。

アフリカ大陸の一部にしか棲めなかったチンパンジーと、世界中に適応して拡散したヒト。
その適応力の差が、種としての生存競争の結果を決めてしまったということではないでしょうか。

改めて、どうしてヒトはこんなにあちこちで棲めるのかと、驚かされてしまいます。
よくもまあ、日本列島のような世界の隅っこにまで棲もうとしたものです。今や1億人ですよ。

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