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2014年8月30日土曜日

今のところかわいいイタチザメ at 大洗水族館

本当は恐いサメです

本日、「日刊 Zoo Ring 動物園・水族館ニュース」の記事をまとめていて気になったのがこちらの記事です。



イタチザメ。Wikimediaより。著作権情報

Wikipediaのイタチザメの項目を見ても分かる通り、人を襲うこともある獰猛なサメです。

もっとも、大洗水族館で展示されているのは幼魚でまだ全長70cmほどしかなく、今のところ「かわいい」で済まされるレベルのようです。

タイガーシャークはトラザメではないのです

ところで、イタチザメ、英語では tiger shark です。
タイガー・シャーク、日本語に直訳すればトラ・ザメ、なのですが、残念ながらトラザメは別の魚です。
トラザメも偶然ながら、本日の「日刊 Zoo Ring 動物園・水族館ニュース」の記事に掲載されていました。

 おたる水族館 ちょいネタ サメタッチングもうすぐ終了です!

こちらでタッチされているサメがトラザメです。

よほど変な触り方をしない限りは安全ということですね。トラザメは一般家庭でペットにできるくらいおとなしいサメです。
そもそも、トラザメという名前は、ネコのような目の形に由来するものです。
なお、本当はトラの瞳は縦長ではなく真ん丸です。トラザメの英語名はキャットシャークなのでこちらのほうが現実に即しています。だからといってネコザメといってしまうとまた別の種類のサメになってしまい...と話が終わらなくなります。

とりあえず、サメについては、イタチのほうがはるかにトラより凶暴で危険なのです。

長崎でも話題になっていました

このイタチザメの展示がなぜ気になるのかといえば、以前、長崎の九十九島パールリゾートのブログでも記事になったことがあったからです。
こちらは野生の個体で、既に亡くなった形での捕獲となっていましたが、成魚でかなりの大きさ。写真もありました。

 九十九島パールリゾート スタッフブログ イタチザメ

普通に漁業をやっているような近海で、このように大きくて獰猛なサメが泳いでいるというのが現実なのです。
人が襲われる事故も起きていますし、漁業被害も出ています。

無知と無謀

このイタチザメに関連して、2ちゃんねるで話題になったことがありました。
石垣で巨大イタチザメが次々水揚げ-初日は25匹を駆除

このスレッドの17~66あたりで、イタチザメを保護しないと絶滅するというような意見を述べている方がいます。
そして、スレッドの36で簡単に「共存共栄しか無いと思う」と簡単に描きこんでいます。

「今のところ、イタチザメについては共存の仕方すら分かっていない」ということをご存知なかったようです。

本日の大洗水族館の記事を見ても分かるようにイタチザメは、飼育方法すら確立しておらず、研究のほとんど進んでいない魚でもあるのです。

分かっているのは人を襲うこともあるということと、漁業被害が出ているということ。

駆除がベストの方法であるとは思えませんが、駆除しか手が無いというのが現実です。

大洗水族館で飼育に成功して、駆除せずに共存する方法が見つかればいいのですが。

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